山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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卒園児を送る
-「庭師」の保護者におめでとう-

2020年3月16日

矢澤俊彦



 今年は思いもしなかったコロナウイルス騒ぎの為に、十分なお祝いも出来なかった保育園・幼稚園も多かったようです。そこで保護者の気持ちに思いをはせつつ、一筆いたしました。卒園する子ども達一人ひとりも、見違えるほど大きくなりましたね。体はもちろん、心も育ち、頭も成長、お口もよくまわり、大人も顔負けです。朝登園してから夕べに至るまで、どの時間を切り取ってみても、みんなのはち切れんばかりの歓声。こんなに園での毎日を楽しんでいてくれる姿を見て、私たち職員もどんなにうれしいことか。本当にこの仕事について幸せを実感します。と同時に、こんなに素晴らしい時間を保護者の皆さんから奪い取っていてすまない、というような罪悪感すら感じることがあります。まあこれは仕方がないことかもしれませんが。

人間成長の法則 年長さんだけでなく、すべての幼児がこんなにたくましく大きくなっていく第一の原因は、どんな子にも、創造主から頂いている「生命成長の法則」が間違いなくインプットされているからです。赤ちゃんは誰に教えられなくても、時期がくればハイハイをし、つかまり立ちをし、言葉をどんどん話し始め、ついに歩き始めるのです。これはどの子も間違いなく通る道筋で、近代保育学の父フレーベルは『子どもの教育』の中で、この偉大な法則について詳しく述べています。それを読む人は、心から神様を讃美したくなります。

保護者は庭師 これら園児たちの感動的な発達の要因には、やはり御家庭の皆さんの懸命にして適切な関わりがあるからです。フレーベルはこれを草花の成育に関わる「庭師」の役割に例えていますが、その時々に必要な、ほど良く行き届いた手入れを心がけてくださっていることの結果でしょう。何より皆さんの御家庭が明るく落ち着いていることで、子らも明るく元気に過ごすことができるのです。

園の特権と責任 そこにしっかり密着して日々を過ごす特権を与えられているのが私ども保育園・幼稚園です。これがどんなに大役か、じっと考えているとこのつとめの重大さに震えおののくことがあります。私どももまだ大変未熟で不十分なことしか出来ていないことを申し訳なく思います。恐らく私たちの不行き届きに、皆さんも言葉にはならない様々な御不満や御意見があったに違いありません。それは大変すまなく思い、お赦しを頂きたいと思います。

忘れ得ぬ協力者たち それから各園の保育が円滑に進んでいくには職員のほか、数多くの地域の役員たちの無償奉仕があります。また山形県や市役所担当課の皆さんの御努力は大きいものがあります。さらにこの地域の様々な人たちからも多大な御協力を頂戴しました。日々食材を納入してくださった業者の皆さんも隠れた奉仕者です。そして、昨年秋からの保育料無償化のことを考えても市民や国民みんなが応援してくれていることを忘れてはいけないと思います。今思い出したのは、米国の前大統領夫人ヒラリー・クリントンがアフリカ視察を終えて語った次の言葉です。「ひとりの子が育つには、部族400人の大人の協力が必要なのです」。

少年ダビデの勇気 さて、これから通う学校は広くて大きい、沢山の仲間や上級生、また怖そうな先生もおられるかもしれません。そして、勉強というものが始まり、悩まされるかもしれません。その時、皆さんに是非思い出して頂きたいのは、旧約聖書にある「少年ダビデ」の物語です。イスラエルが敵軍と谷を挟んで向かい合った時、向こうから太い槍を振り回しながら、とてつもない大男がやってきた。そして、雷鳴のような声で「さあ、誰か出てこい!一騎打ちだ!」と言うわけです。でも、沢山いた味方の兵隊たちはビックリし、恐れおののいてブルブル震えるばかり。その時、登場したのがまだ10代位のダビデ少年でした。「みんな、何を怖がっているの?僕に任せて!」と言うと着せられた鎧を脱ぎ捨てると、河原で拾った小石を拾って進んでいき、巨人ゴリアテ(といいます)の放つ槍よりも速く、彼の小石が眉間をとらえたのです。味方の大歓声のうちに敵は退散してしまいました。
 この少年の勇気と怪力の秘密。それは野原で羊を飼いながら襲ってくるライオンなどと戦っていたこと。そして、神様に祈っていたことです。
 この度のウイルスの襲来もこの少年の勇気と力でもって退散させたいと思います。また学校を出て社会に出るとやってくる、さらに大きな悩みや試練にも立ち向かう力がここにあります。とにかく大きな声で何回も「卒園の皆さん、保護者の皆さん、おめでとう」を繰り返したいと思います。

この文章は 荘内日報に掲載されたものです。


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社会福祉法人 地の塩会
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理事長・園長 矢澤俊彦

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