山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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私達も心の盲人では?
2025年6月16日
(礼拝カード NO.9 お話 優先生)
★ ヨハンさんは生まれた時から目が見えませんでした。村の人たちはそんなヨハンさんを見て「お前の祖先がきっと大きな罪を犯した。だから目が見えないんだ」「いや、お前は生まれながらの罪人なのだ。なんと役立たずなんだろう」そんなことばかり言うのです。
★ みんなに馬鹿にされ、うとまれて毎日悲しみの中にいたヨハンさんの所に大きな知らせが届きました。イエスさまが村にやってくるというのです。噂では病気の人をたちどころに直し、悲しみや苦しみの中にいる人を癒してくださるすごい人だとの事。そんな人が私の目を治してくれたらどんなに良いだろう。その思いは日に日に強くなりイエス様に一目でよいからお会いしたい。そのためならどんな苦しいことも耐えて見せますと毎日お祈りするようになりました。そんなヨハンさんを見て村の人たちは増々ヨハンさんを馬鹿にするようになりました。
★ そうして何日かした日の朝、お祈りをしていると家の外からたくさんの人の声がします。何事かと驚いていると、窓から隣の家のおばさんが声をかけてきました。「ねえ、ヨハン。イエスと言う人が来たらしいわよ。その目を治してもらったらどうだい」すると、向かいの家のおじさんも言いました。「よし、俺が頼んでやろう。そんな不思議なことができるなら見てみたいもんだ」その声に近所の人も集まってきて「イエス様の力が本当か見てみたい」「そんな不思議なことが本当にできるわけはないからきっと恥をかくだろう」と大騒ぎになりました。
★ そこへイエスさまがお弟子さんと一緒にやってきました。ヨハンさんには姿は見えませんでしたが村の人と話をするイエス様の優しいお声を聞くと、いてもたってもいられなくなって大きな声で言いました。「イエス様、どうか私の目をみえるようにしてください」イエス様は「ヨハンさん、こちらへいらっしゃい」そう言うと村の人たちがいない池の側までヨハンさんを連れていき自分のつばを混ぜた泥をヨハンさんの目に塗りました。そして、「ここ池の水でその泥を洗いなさい」とおっしゃいました。言われたとおりにすると、ヨハンさんの目に明かるい光が灯り目が見えるようになったのです。
★ ヨハンさんは目が見えませんでしたが“イエス様を信じる”という本当に大切なことを知っていました。一方、目が見える村の人たちは本当に大切なことが何一つ見えていません。どんな時も側にいていつも守り支えてくださるイエス様のことを信じてついていく。“本当に大切なこと”を知っているヨハンさんのような人に私たちもなりたいですね。
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