山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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フランシスコ物語(2)
2020年8月24日
(礼拝カード NO.19 お話 ヒトミ先生)
★ 青年時代遊び浮かれていたフランシスは、心の寂しさに耐えかねて、大空を仰ぎながら「なんてむなしいんだろう」とつぶやきました。丁度満天の星です。「お星様ァ、答えて下さい」。そう叫んでじっとしている彼に 空からの声です。「持ち物をみんなあとにして、わたしに従ってきなさい」。
★ その声のぬしはイエス様でした。それから彼は教会でお祈りしたり、山の中腹にある洞穴で過ごしながら、すべてを捨てるとはどんなことか考えました。また、どんなに心の充実を感じるか、友達から拍手喝采を受けるより、一人静かに神様と過ごす方がとても幸せではないか。それから貧しいボロをまとった人には家から着るものを持ってきてあげ、食べ物にない人にはお金を、らい病人とは手足が腐っていく病気で森の中や橋の下にひっそり隠れているのです。フランシスは食べ物などを持って、彼らに近づき、手をとり膿んでいる指に口づけしました。病人はどんなにビックリし、仰天したことでしょう。神の聖者だと感謝しました。そういう時、フランシスはどんなに幸せを感じたことでしょう。ある時は、乞食と着ているものを全部取りかえっこしました。「僕の服を着てくれないかい?」それを聞いた乞食はどんなにかビックリしたことでしょう。でも、フランシスも大喜び。何も持たない乞食になれたからです。
★ それからというものフランシスは洋服屋にあった商品を次々に持ち出しては、貧しい人に分けてあげました・・・。怒ったのは、お父さんです。「こりゃあ!泥棒だ」と言って教会に訴えました。裁判が始まりました。沢山に人が見守っています。泥棒だと言うお父さんにフランシスは言いました。「分かりました。これまでお父さんから頂いたものは、みんなお返しします。」そこで、彼は着ているものをみんな脱いで、裸になっていいました。「今日から私は、お父さんの子ではありません。天のお父さんの子供となります。」しばらくして、周りから沢山の拍手が沸き起こりました。
★ それからです。フランシスは一人洞窟に入って、そこを道場として祈りの生活に入ったのです。乞食やさびしい人も集まってきました。
★ ある寒い冬、森のオオカミ達が食べるものがなく、町の人達を襲っているという話を聞きました。すると、フランシスはオオカミ達を集めると「イエス様はみんなを優しくしてくれる。人間の家に泥棒みたいにいかないで、静かに祈っていましょう」そういうフランシスの話をオオカミたちはジッと聞いて、讃美歌を歌い始めました。フランシスは小鳥たちにも説教したことでも有名です。この動物たちのお話はヒトミ先生はお話してくれたところで、オオカミは本当は寂しがり屋で臆病者だということもお話してくれました。
★ さて、こうしているうちに動物だけでなく町の人はもちろん、遠くの方からもフランシスのようにイエス様のように生きたいと人がたくさん集まってきました。こうして、洞窟は新しい教会となったのです。それは本当に貧しい人を助けるイエス様に近い教会でした。そして、今でもフランシスコの教会は世界中に広まっているのです。生まれた時、巡礼が大きくなったら「イエス様に一番近い人になる」と言ったとおりでした。
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