山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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お金を全部捧げた貧乏な婦人
2020年7月20日
(礼拝カード NO.15 お話 安希子先生)
★ 大きな町にお祭りがあったので、イエス様とお弟子さんもでかけました。沢山の人たちがあちこちからやってきて、神殿(今の教会です)で礼拝し、捧げものをするんです。その神殿も真ん中に大きなものがあって、その左右には少し小さい礼拝所があり、その前には必ず「献金箱」(賽銭箱)があるんです。イエス様達は、そこを通っていくと、神様を拝む人たちのことがよく見えるのです。
★ まずやってきたのは10人もの子分(家来)を引き連れた親分さんです。祭壇の前に並ぶと、家来が大きなラッパを吹き鳴らしました。それはこのお宮全体に鳴り響きました。お参りにきた沢山の人が「何だろう」と思って見つめています。すると親分は、「よーし、それを入れろ」と命令すると、子分は持ってきた大きな袋の中からピカピカ光る重そうな銀貨を1枚ずつ頭の上に上げるのです。すると太陽の光がさしてきて「キラリ」と光る、周囲から「おうー」というどよめきが起こりました。大きなお金だったからです。家来はそれを頭の上から落とすのです。すると、箱の中から「カーン」という鐘のような音が大きく響くのです。それから又同じようにして2枚、3枚・・・と、全部で10枚も箱の中に入れました。周りの人たちは皆感心して「親分さんは大したものだ。金もうけも神様が助けてくれたんだろうよ」・・・などと言っています。
★ 次にきた、女の人は指には大きな宝石のついた指輪のいくつもし、首には高価なネックレス。さっきの親分さんのように、沢山の金貨を献金箱に入れていったのです。
★ そこへ、はずかしそうに進んで来た女の人がいました。背も小さく目立ちません。だからもう見てる人は誰もいません。その人は祭壇の前にひざまずくと、一生懸命お祈りをしています。「神様、私の持ってきたのはわずかなもの。でも毎日元気で生きられるのは神様のお蔭です。お金はなくても、神様は必ず私たちを守ってくださいます」。そうして献金を箱の中に落とすと、やっと聞こえる音が2回したのです。
★ それを見ていたお弟子さんは、思わずつぶやきました。「あれっぽっちで長いお祈りしたってダメ。ムシがいいよ」。それを聞きつけたイエス様は大変怒りました。「何をほざくんだ」、と厳しいお顔です。「ダメなのはお前達の方だ。分からんのか。目があっても見えんのか!でも、あの女の人は12年間も病気だったんだ。ようやくよくなったのが嬉しくて、持っていたお金を全部ささげたんです。神様は大喜びだと思わないか?」それを聞いてお弟子さんはしょんぼり頷きました。私達の心を捧げることが大事なんです。耳を澄ましてみなさい。箱の中から綺麗な音楽が聞こえてくるじゃないか。・・・ああいう献金を神様は喜ばれるのです。うれしくて仕方ありません。献金は少ないけれど捧げた感謝は大きかったのです。
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